二年前にカトマンズのタメルでかった渡辺一枝著『チベットを馬で行く』を読み返した。チャンタン高原を半年かけて馬で行った女性の手記。同行のチベット人や遊牧民、巡礼とのあたたかい交流の様子がしみじみ伝わってきて、読後は良質なドキュメンタリー映画を一本見た後のようなすがすがしさが残った。
藤原新也著『チベット放浪』。今から40年位前のチベットを、おそらく現在の旅行者がする旅の何十倍も濃く旅した者の紀行文。この本を手に取るたびに氏と同時代のチベットを旅してみたいという思いにかられる。この本を読んだらチベットに行かない訳にはいかない。 石濱裕美子編『チベットを知るための50章』はチベットとはどういう国か、仏教観、文化のこと、現状にいたるまで詳しく記されている。総合的なチベット紹介本。大学の3年で出会って以来私は石濱先生を勝手に「心の師」と仰いでいる。大学へは先生の授業を聞きにいったようなものだ(断言!)。「またお会いしたいなぁ」と思いつつ、胸を張って会いにいけない身分なので機が熟すのを待つ。→石濱先生のホームページは「オカメインコの森」で検索すればすぐ出ます。
by oosawahaim
| 2006-11-29 13:19
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